ミカルディスの効果

血圧剤であるオルメテックの特徴

オルメテックは、アンジオテンシンII受容体拮抗薬という比較的新しいタイプの血圧剤です。
アンジオテンシンII受容体拮抗薬はARBとも呼ばれ、現在では高血圧症を治療するときの第一選択薬の一つとなっています。
オルメテックは、このタイプの血圧剤のなかでは国内で4番目に承認されました。

この薬の有効成分は、オルメサルタンメドキソミルです。
オルメテックはプロドラッグであり、有効成分であるオルメサルタンメドキソミルが体内で加水分解されてオルメサルタンになった後に効果を示します。
オルメサルタンは、従来からある同じタイプの血圧剤とくらべると降圧効果が高いことが特徴となっています。

アンジオテンシンIIというのは、ホルモンに似た物質で身体のなかで血圧を高める働きを持っています。
このアンジオテンシンIIが副腎皮質にある受容体に結びつくと、アルドステロンというホルモンが分泌されます。
アルドステロンは腎臓でのナトリウムの再吸収を促進するため、血液の量が増加して血圧が上がることになります。
オルメサルタンは、この過程に作用してアンジオテンシンIIの働きが阻害され、血液の増加が抑えられるために血圧が下がるという効果を示します。

オルメテックの特徴としては、副作用が少なく長期間使用できる点があげられます。
また、作用時間が長いために1日1回の服用で効果が得られるというメリットがあります。
オルメサルタンの血液中の半減期の長さはおよそ20時間となっています。
そのため、1日を通して血圧をコントロールしたい人や、夜間や起床時に血圧が上がりやすい人の使用に適しています。

オルメテックを飲んだときに起きやすい副作用には、血圧の低下によるめまいや頭痛・倦怠感などがあります。
また、発疹やかゆみなどの皮膚症状が出ることもあります。
長期間服用を続けている人に至っては肝臓が悪くなる場合もあるので、病院で肝機能値の検査を受けたほうが良いでしょう。

オルメテックを服用できない人もいるので注意

オルメテックは、類似薬であるACE阻害薬とくらべると新しいタイプの血圧剤であるため、副作用が少ないことが特徴です。
しかし、持病やアレルギーを持っている人は、この薬を使用するに当たって十分に注意するようにしてください。
とくに、虚血性の腎臓病や高カリウム血症にかかっている人は、その症状によってはこの薬を使用できない場合があります。

また、虚血性の腎臓病にかかっている人は、この薬を飲み始めたころに一時的に腎臓に強い負担がかかることがあります。
そのため慢性的に腎臓が良くない状態がさらに悪化してしまうケースがあるため、注意しなくてはいけません。
腎臓の機能が低下すると、カリウムの排出が滞ってしまい、高カリウム血症になることもあります。

さらに、糖尿病の持病がある人で血圧剤であるアリスキレンフマル酸塩を含む薬を飲んでいる人も原則的にオルメテックを飲むことはできません。
併用した場合には、非致死性脳卒中や腎機能障害、高カリウム血症などを引き起こすリスクが増えることが報告されています。

その他にも飲み合わせによって高カリウム血症や腎機能障害を起こしてしまう薬はいくつかあります。
とくに、血圧剤のACE阻害薬や月経困難症の治療薬であるドロスピレノン・エチニルエストラジオールを服用している人は注意するようにしてください。
また、持病の有無にかかわらず、以前にこの薬を飲んで過敏症を起こしたことがある人は、オルメテックを使用することはできません。

胆道閉鎖症にかかっている人や、妊娠中の人もこの薬を使用することはできません。
妊娠中の人がオルメテックを服用した場合、胎児に奇形が生じてしまう危険性があります。
現在妊娠している可能性がある人がオルメテックを使用する場合には、必ず病院を受診して妊娠していないことを確認するようにしてから服用を開始してください。