ミカルディスの効果

血圧剤であるアダラートの特徴

血圧剤の一つであるアダラートは、ジヒドロピリジン系のニフェジピンを有効成分としている薬です。
この薬の特徴は、全身の血管を拡げることで血圧を安定させる働きを持っていることです。
そのため、アダラートはさまざまな高血圧症の治療薬として幅広く使われている薬になります。

アダラートの有効成分であるニフェジピンは、細胞膜にあるカルシウムチャネルに結びついて血管拡張作用を示します。
血管にある平滑筋細胞にカルシウムイオンが入ってくると、血管が収縮するように働きますが、ニフェジピンはこれを妨ぐことで血管の収縮を抑制し、血圧を安定させます。
ジヒドロピリジン系の血圧剤は心臓への影響が少なく、血管拡張作用と降圧作用が高いことが特徴となっています。

アダラートは、本態性高血圧症のほか、腎実質性高血圧症や腎血管性高血圧症の治療にも使うことができます。
血糖値や尿酸値、脂質への影響が少ないため、合併症の多い高齢者でも使用することが可能です。
ただし、新生児や幼児・小児への安全性は確立されていないので、慎重に使用する必要があります。
また、妊娠20週目未満の人も使用禁止となっています。

アダラートには即効性の高いカプセルタイプのもののほか、有効成分が徐々に放出される徐放剤タイプのものもあります。
短時間型のカプセルタイプの製品を飲んだ場合には、飲んですぐに血圧が下がりはじめます。
その反面効果が持続する時間はそれほど長くなく、1日3回に分けて服用する必要があります。
徐放剤タイプのCR錠であれば、効果の持続時間が長いため、1日1回の服用で効果を得られるようになっています。

アダラートの主な副作用としては、頭痛や頭重、顔面の紅潮やほてり、動悸やめまいなどがあります。
また、長期間服用を続けることで、むくみの症状が出たり、歯茎が腫れてくる場合もあります。
重い副作用が起きることはあまりありませんが、短時間型の製剤を飲んだ場合には、急な血圧低下による意識障害が起きる人もいます。

高齢者がアダラートを服用する際は注意が必要

アダラートは、血圧を安定させる効果が高く、副作用も少ないため、高血圧を治療するときの第一選択薬の一つとなっています。
しかし、血圧を下げる働きが強いため、高齢者では慎重に使用する必要があります。
とくに高血圧による合併症で複数の薬を飲んでいる場合には、血圧の下がり過ぎに注意するようにしてください。

高齢者がアダラートを飲む場合には、最初は低用量から服用を始めるなど、状態をよく見極めながら使用する必要があります。
これは、アダラートの有効成分であるニフェジピンが、冠血管だけでなく末梢血管も拡張してしまうためです。
全身の血管が拡がって、血圧が過度に下がってしまった場合、脳梗塞などを起こしてしまう危険性があります。

また、心筋梗塞の急性期症状が出ている人も、短時間型の製剤の使用は避けなくてはなりません。
とくに高齢者の場合は、薬の急激な効果による副作用が出やすく、心筋梗塞の症状を悪化させてしまうことがあります。
心筋梗塞の薬であるジゴキシンを飲んでいる人は、ジゴキシン中毒にも気を付けるようにしてください。

国内で行われたアダラートの臨床試験では、65歳以上の高齢者にこの薬を使用した際、206例のうち21例で副作用が現れました。
また、75歳以上の人にこの薬を使用した結果では、19例のうち4例に副作用が現れています。
年齢が上がるほど副作用が出やすい傾向になっているので、高齢の人がこの薬を飲む場合には、必要に応じて病院で血液検査や心電図検査などを受けるようにしましょう。

高齢者がアダラートを使用する場合、1日にニフェジピンとして10ミリグラムくらいから服用を開始するようにします。
なお、グレープフルーツジュースやアルコールといっしょに服用すると、副作用が強く出てしまう場合があります。
とくにグレープフルーツジュースはニフェジピンの血中濃度を上げてしまうので、高齢の人は過度の降圧に気を付けるようにしてください。